犬がトリミングを嫌がるのはなぜ?怖がらないための慣らし方

「うちの子、トリミングサロンに行くと震えが止まらない」「サロンに近づくだけで逃げようとする」

そんなお悩み、ありませんか?トリミングは見た目を整えるだけでなく、皮膚や被毛の健康を守るためにも欠かせないケアです。しかし、犬にとっては慣れない場所や音、人の手による作業が重なり、ストレスや恐怖を感じやすいもの。

この記事では、犬がトリミングを嫌がる理由や、少しずつ慣れてもらうための方法、そしておうちでできるトレーニングやおすすめアイテムを紹介します。大切な愛犬がトリミングを“苦手な時間”から“気持ちのいいケア時間”と感じられるよう、ぜひ参考にしてください。

目次

なぜ犬はトリミングを嫌がるの?

犬がトリミングを嫌がる理由は一つではありません。まずはその原因を知ることが大切です。

1. 見知らぬ環境や人への不安

犬にとって、サロンの雰囲気や見知らぬスタッフは緊張のもとです。聞き慣れない機械音、他の犬の吠え声なども、不安を引き起こします。

2. 過去のイヤな記憶

以前のトリミングで痛みや怖さを感じた経験があると、その記憶が残ってしまい、次からはそれを思い出して嫌がるようになります。特に爪切りや耳掃除で嫌がる子は多いです。

3. 体を触られることが苦手

犬によっては、足先や顔周りなど、触られるのが苦手な場所があります。そこをカットされたりブラッシングされると、恐怖心を抱きやすくなります。

トリミングを好きになるための「慣らし方」

犬がトリミングに慣れるためには、少しずつ段階を踏んでポジティブな印象を持たせることが大切です。

ステップ1|「触られること」に慣らす

トリミングでは、足先、耳、しっぽなど、普段あまり触れない部分を扱うため、それに慣れることが重要です。

  • 毎日のスキンシップの中で、軽く肉球や耳の中を触る練習をしましょう。
  • 触れられた後に「いい子だね!」と声をかけ、おやつを与えると、触られることに対してポジティブな印象を持ちやすくなります。

ステップ2|おうちで「擬似トリミング体験」

いきなりサロンに連れて行くのではなく、自宅で少しずつ慣らしていきましょう。

  • ブラッシングや足まわりのカットをおうちで練習。
  • ドライヤーの音に慣らすため、短時間から少しずつ使っていく。
  • テーブルの上に乗せてみたり、タオルで巻くなど、サロンに似た状況を作ってあげましょう。

ただし、無理に行う必要はありません。難しいと感じる場合や愛犬が嫌がるようであれば無理にやらずにトリマーに相談してください。

ステップ3|サロンは「短時間&ポジティブな体験」から

はじめから長時間のフルコースではなく、「爪切りだけ」「顔周りだけ」など、短時間のメニューで慣らしていくことが大切です。

  • トリミング後にサロン近くでお散歩したり、ご褒美を用意して「サロン=いいことがある場所」と印象づけましょう。
  • サロンの雰囲気やトリマーに少しずつ親しんでもらうため、時間をかけて段階的に信頼関係を築くことが大切です。

トリマーの視点から伝えたいこと

私たちトリマーは、犬たちの心と体の状態を見ながら、その子に合わせたペースでケアを進めています。特に初めての子や、トリミングが苦手な子には、時間をかけて少しずつ慣れてもらえるよう配慮しています。

もしも「うちの子はトリミングが苦手かも」と感じたら、予約時にそのことを伝えていただけると助かります。事前に対策を立て、より安心して施術を受けてもらえるよう準備ができます。

まとめ|トリミングを「楽しい」に変えるカギは“信頼”と“慣れ”

トリミングは見た目を整えるだけでなく、健康チェックの役割も果たします。だからこそ、犬が嫌がるからといって避けるのではなく、少しずつ“好きになる工夫”を取り入れていきましょう。

そのためには、日々のスキンシップ、ポジティブな体験、そして信頼できるトリマーとの出会いが重要です。焦らず、愛犬のペースに寄り添いながら、トリミングを「嫌なこと」から「気持ちのいいルーティン」へと変えていきましょう。

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