SNSは、今やトリマーさんにとって欠かせない集客・ブランディングの場。InstagramやX(旧Twitter)などを通じて、お客様にサロンの雰囲気やトリミング技術を伝えることができます。しかし、使い方を間違えると「印象が悪くなる」「信頼を損ねる」など逆効果になってしまうことも…。
この記事では、トリマーが避けるべきNG投稿例と、好感度を高めてファンを増やす発信のコツを具体的にご紹介します。これからSNSを始める方も、すでに運用中の方も、ぜひ参考にしてください。
トリマーにとってSNS運用が重要な理由
まずは「なぜトリマーにとってSNSが必要なのか?」を整理してみましょう。
1. お客様との距離を縮められる
SNSは「お店に来る前の接点」や「来店後のフォローアップ」として活用できます。施術後の可愛いワンちゃんの姿を共有すれば、飼い主さんも喜び、次回の来店につながります。
2. 技術力のアピール
写真や動画は、言葉よりも説得力があります。カットスタイルやシャンプー後の仕上がりを見せることで、技術力をアピールしやすくなります。
3. 採用活動にも効果的
SNSはお客様だけでなく、就職を考えるトリマー志望者の目にも触れます。サロンの雰囲気を伝えられることで、採用活動にもプラスに働きます。
2. トリマーSNSでやりがちなNG投稿
「頑張って発信しているのに、なぜかフォロワーが増えない」
そんなときは、知らず知らずのうちにNG投稿をしているかもしれません。代表的な例を見ていきましょう。
1. 写真の画質や明るさが悪い
せっかく可愛く仕上げても、暗い部屋で撮った写真やピンボケした写真だと魅力が伝わりません。「雑に見える=お店の印象が雑」と思われる可能性があるので、最低限のライティングや構図に気を配ることが大切です。
2. 個人情報が分かる写真
お客様の顔や住所が分かる背景、他人の車のナンバーなどが写り込むのはNG。プライバシー配慮が欠けると信頼を損ねます。
3. ワンちゃんの安全に配慮していない写真
シャンプー中に目に泡が入っていそうな写真、カット中に無理な体勢を取らせている写真などは、実際には安全に配慮していても写真の切り取り方によっては「無理をさせているのかな?」と誤解されてしまうことがあります。見る人が安心できる表情や仕草を選んで投稿することが大切です。
4. 広告色が強すぎる投稿
「予約はこちら!」「割引キャンペーン!」ばかり投稿すると宣伝臭が強くなり、フォロー離れを招きます。情報提供や可愛い写真など、見て楽しいコンテンツをバランスよく発信しましょう。
3. 好感度を高める発信例
次に、実際に「好感度が上がる投稿」の具体例をご紹介します。意識するだけでフォロワーの反応が変わります。
1. Before & After写真
トリミング前と後を並べた写真は定番ながら効果的。「こんなに変わるんだ!」という驚きが共有されやすく、技術力の証明にもなります。
2. お手入れ豆知識
「シャンプーの頻度」「爪切りのタイミング」など、飼い主さんが役立つ情報を発信すると、フォローしてもらいやすくなります。
3. ワンちゃんへの愛情が伝わる言葉
「今日はとっても頑張ってくれました!」など、優しいコメントを添えることで、サロンの雰囲気の良さが伝わります。
4. 動画で施術シーンを紹介
Instagramリールで短い動画を出すと、拡散力が高まりやすいです。カットの様子や仕上がりを映すと、安心感とプロ感が同時に伝わります。
5. 季節感を取り入れる
ハロウィンやクリスマスなどのイベントに合わせて飾りやバンダナをつけたワンちゃんを投稿すると、自然とシェアされやすくなります。
4. SNS運用のコツと工夫
NG投稿を避け、好感度UPの発信を継続するためには「ちょっとした工夫」が欠かせません。
1. 投稿の一貫性を意識する
フィード全体を見たときに統一感があると「きれいなアカウント」に見えます。フィルターや背景、小物をそろえるのもおすすめです。
2. ハッシュタグを戦略的に使う
「#トリミング」「#犬好きと繋がりたい」など基本的なタグに加え、地域名を入れると集客につながりやすいです。例:「#大阪トリミングサロン」「#横浜ドッグサロン」。
3. 投稿頻度は「無理のないペース」で
毎日投稿できなくても大丈夫。週に2〜3回でも、継続して発信することが大切です。
4. フォロワーとの交流を忘れない
コメントやDMに丁寧に返信することで、ファンとの関係が深まります。「感じのいいサロン」と印象づけるチャンスです。
5. SNSを活かしたサロン集客の成功事例
実際にSNSを活用して集客に成功しているトリマーさんの事例をご紹介します。
- 事例①|Instagramで月10人以上の新規集客
Before & After写真をメインに投稿し、地域名をハッシュタグに入れたところ、検索からの来店が増加。新規客の8割が「Instagramを見て」と答えた。 - 事例②|Instagramリールで若い世代の飼い主を獲得
10〜20秒の動画で「毛玉がほどけていく様子」「トリミング後の変身」を発信。ショート動画の拡散力で若年層にリーチし、学生や新婚夫婦の飼い主層が増加。 - 事例③|スタッフ紹介で採用にも成功
働くトリマーの自己紹介や、仕事中の笑顔を投稿。お客様だけでなく、就職希望者から「ここで働きたい」と応募が来るようになった。
6. まとめ|SNSは信頼とファン作りの場
トリマーにとってSNSは「単なる宣伝の場」ではなく、お客様との信頼関係を築き、ファンを増やす場所です。
そのためにはNG投稿を避け、飼い主さんが安心・共感できる発信を心がけることが大切です。
発信の工夫ひとつで、サロンの魅力は何倍にも伝わります。まずは楽しみながら、自分らしいSNS運用を始めてみましょう!


