目次
はじめに
トリミング後の“かわいい瞬間”を写真に残すサービスは、いまや多くのサロンで定番になっています。
中でも、背景や小物を工夫した「撮影ブース」を設置すると、ただの記念撮影が“作品”に変わり、SNSでの反響やお客様の満足度が大きく向上します。
本記事では、トリマーさんがすぐに取り入れられる撮影ブース作りの基本から映える写真を撮るテクニックまでを徹底解説します。
撮影ブースを作るメリット
① SNSでの拡散力アップ
統一感のある背景やテーマ性のある写真は、SNS上で目を引きやすく、拡散される確率が高まります。
② 来店動機の強化
「次はうちの子もこの背景で撮ってもらいたい」という動機が生まれ、リピートや紹介につながります。
③ サロンのブランド化
毎回テイストが統一された写真を発信することで、サロンの雰囲気や世界観を自然にブランディングできます。
撮影ブース作りの基本ステップ
ステップ1:テーマを決める
- 季節イベント:桜、七夕、ハロウィン、クリスマスなど
- 色の統一:パステル、モノトーン、ビビッドカラーなど
- コンセプト系:「森の中」「お花畑」「カフェ風」など
テーマを先に決めると、背景や小物選びがスムーズになります。
ステップ2:背景の用意
- 布や壁紙シート:手芸店や100均で購入可能
- 組み立てパネル:発泡スチロール板に壁紙を貼ると軽くて移動も簡単
- タペストリーやカーテン:吊るすだけで一気に雰囲気アップ
ステップ3:小物を配置
- 季節の飾り(造花、リース、ガーランド)
- フェイクフードやおもちゃ
- 台座やクッションで立体感を演出
※小物は置きすぎず、主役(犬)を引き立てることが大切です。
ステップ4:照明環境を整える
- 自然光がベスト。難しい場合はLEDリングライトやソフトボックスを使用
- 光は斜め前から当て、影を柔らかく
- 白いレフ板や布で光を反射させると明るさが均一になります
映える写真を撮るテクニック
① 目線をカメラへ
- おやつや鳴き笛付きのおもちゃをレンズ付近で見せる
- 集中が切れる前に素早くシャッターを切る
② 構図を工夫
- 三分割法:画面を縦横3分割した交点に犬の目を置くとバランス◎
- ローアングルから撮ると迫力や可愛さがアップ
- 犬と背景の色がかぶらないよう注意
③ 表情を引き出す
- 飼い主さんに声をかけてもらう
- 少し動かして耳や尻尾の反応を引き出す
- 口角が上がった瞬間を狙う
④ フラッシュは使わない
犬の目に負担がかかるだけでなく、不自然な色味や影になることもあるため避けましょう。
季節別・撮影ブースアイデア
春
- 背景:桜柄や淡いピンク・グリーンの布
- 小物:造花の桜、花びらの紙吹雪、木製ベンチ
夏
- 背景:海や青空の布
- 小物:浮き輪、サングラス、麦わら帽子
- 冷感マットやブルー系ライトで涼しさ演出
秋
- 背景:紅葉柄やウッド調パネル
- 小物:かぼちゃ、落ち葉、ランタン
- ハロウィン時は黒×オレンジの色統一
冬
- 背景:雪景色や星空の布
- 小物:クリスマスツリー、ギフトボックス、ニット帽
- 暖色ライトでぬくもりを演出
SNSで反響を高めるポイント
① 投稿時間の工夫
フォロワーがアクティブな19〜22時に投稿すると見られやすい。
② ハッシュタグを活用
- #トリミングサロン
- #犬好きさんと繋がりたい
- #ペットフォト
- 地域名+サロン名(例:#大阪ドッグサロン)
③ 加工で仕上げ
- 明るさと彩度を少し上げて印象アップ
- 毛色が実物から大きく変わらない程度に調整
撮影ブース運営のポイント
- 安全第一:小物は誤飲しないサイズ、固定はしっかり
- 清潔管理:布やクッションはこまめに洗濯
- 更新頻度:1〜2か月ごとにテーマを変えると来店の楽しみになる
まとめ
撮影ブースは、大掛かりな設備がなくても、テーマ・背景・小物・光の工夫だけでプロ感あふれる写真が撮れます。
季節感や世界観を大切にすれば、SNSでの反響もサロンのブランド力も自然と向上します。
愛犬の魅力を最大限に引き出す写真で、お客様の心をつかみましょう!