愛犬をトリミングに連れて行くとき、「こんな感じにしてください!」とお願いしたものの、仕上がりを見て「思ってたのと違う…」と感じたことはありませんか?
そんなミスマッチを防ぐためには、カットのオーダー方法にちょっとしたコツが必要です。
この記事では、トリマーとのコミュニケーションの取り方や、具体的なオーダーの仕方、事前に準備しておくと良いことなどをわかりやすく解説していきます。
はじめてトリミングを利用する方も、いつもなんとなくお願いしていたという方も、ぜひ参考にしてみてください!
そもそも、なぜ「思ってたのと違う」が起こるの?
まず、カットの仕上がりに違和感が生まれる原因を知っておきましょう。
1. イメージの共有不足
飼い主さんの中には「こんな雰囲気にしてほしいな」というイメージが頭にあっても、それを言葉で伝えるのが難しいと感じる方が多いです。
また、同じ言葉でも人によってイメージするスタイルが違うことも。たとえば「ふんわりカット」と一言で言っても、飼い主さんとトリマーで「ふんわり」の基準がズレていると、仕上がりにズレが生まれてしまいます。
2. 愛犬の毛質や体型による違い
犬種によって毛の質や伸び方が違いますし、個体差もあります。
また、太り気味・痩せ気味など体型によっても、同じカットスタイルでも見え方が変わります。
雑誌やSNSで見たカットが、必ずしも愛犬にそのまま似合うとは限らない、ということも知っておきましょう。
3. お手入れ状況による制約
日頃のブラッシング不足や毛玉がある場合、希望していたスタイルができないこともあります。
特に毛玉が多いと、安全性を優先して短めカットになるケースも。
トリマーに伝わりやすいオーダー方法
それでは、「思ってたのと違う」を防ぐために、どんなふうにオーダーすればいいのでしょうか?
ここでは具体的なコツを紹介します。
1. 写真を用意する
一番わかりやすいのは写真です!
雑誌の切り抜き、SNSのスクリーンショット、過去に自分の犬をカットしてもらったときの写真などを持参しましょう。
言葉では伝えきれないイメージも、写真なら一目瞭然です。
できれば、前・横・後ろなど、複数の角度の写真があるとより伝わりやすいですよ。
2. 「ここはこうしてほしい」「ここは残してほしい」を具体的に
たとえば、
- 「耳は丸く小さめに」
- 「尻尾はふわふわに残したい」
- 「目の周りはスッキリ短く」
など、ポイントごとに希望を伝えると、トリマーも仕上げのイメージをしやすくなります。
「全体はふんわりだけど、顔周りはスッキリ」など、細かい希望も遠慮せずに伝えてくださいね。
3. 長さは「〇センチ残す」「バリカン〇ミリで」と具体的に
毛の長さの希望は、「短め」「長め」だけだと、人によって感覚が違います。
たとえば
- 「体は1センチ残し」
- 「バリカンで3ミリ」
- 「耳の毛は自然に5センチくらい」
こんなふうに、具体的な数字で伝えるのがベストです。もし数字でイメージできない場合は、「指でこのくらい」とジェスチャーしながら相談するのもOKですよ!
4. お手入れの頻度も伝える
普段のブラッシング頻度や、お手入れにかけられる時間も伝えておくと、トリマーがスタイルを考える参考になります。
たとえば、
- 「ブラッシングは週に1回くらい」
- 「おうちで顔まわりを触るのは苦手」 など。
トリマーは、「この子には手間がかからないカットにした方がいいな」と考えて、現実的なスタイルを提案してくれるかもしれません。
カットのオーダーで失敗しないための準備
オーダーをうまく伝えるためには、事前準備も大切です。
1. 毛玉・もつれができないように日頃から気を付ける
毛玉やもつれが多いと、希望のカットができない場合もあります。
できれば、トリミング前にしっかりブラッシングしておきましょう。
もし取れないほどの毛玉ができている場合は、無理にほどこうとせず、そのまま相談してください。
2. 健康状態を把握しておく
持病や皮膚のトラブルがある場合は、事前に伝えておくと安心です。
たとえば、
- 「アレルギーがあるので皮膚に優しいシャンプーを使ってほしい」
- 「高齢なので短時間で済ませたい」 など。
愛犬の体調を第一に考えてくれるトリマーさんが多いので、遠慮なく相談しましょう!
3. なるべく時間に余裕をもって
時間ギリギリの予約だと、慌ただしくオーダーを伝えることになりがちです。
できれば余裕をもって来店し、トリマーとしっかり相談する時間を取りましょう。
とくに初めてのサロンや、カットスタイルを大きく変えるときは、事前にカウンセリングの時間を設けてもらうと安心です。
それでもイメージと違ったときは?
どんなに準備しても、やっぱり仕上がりに違和感を感じることもあるかもしれません。
そんなときは、どう対応すればいいのでしょうか?
1. まずは冷静に相談を
「なんか違うな…」と思ったら、その場でトリマーに伝えてみましょう。
たとえば
- 「もう少し耳の毛を短くできますか?」
- 「顔まわりをもう少しスッキリしてほしい」
など、具体的にお願いすると、微調整してもらえることもあります。
ただし、毛をカットしてしまった部分はすぐに元には戻せないので、「伸びたら次回こうしよう」と前向きにとらえることも大切です。
2. 仕上がりのフィードバックは次回に生かす
今回感じたことを、次回のオーダー時に伝えましょう!
- 「前回より耳を小さめにしたい」
- 「顔まわりをもっと丸くしたい」
など、次第に理想のスタイルに近づけることができますよ。
まとめ|オーダー上手で愛犬ももっとかわいく!
トリミングの仕上がりに満足するためには、イメージの共有と具体的なオーダーがとても大切です。
写真を活用したり、細かい希望を伝えたり、普段のお手入れ状況を話したりして、トリマーとしっかりコミュニケーションを取りましょう。
愛犬との生活をもっと楽しくするために、ぜひこの記事を参考に、オーダーの参考にしてみてくださいね!